フィットしたランニングシューズの選び方 〜 ジャストフィットのお手伝い6 〜

  • 2013.05.06 Monday
  • 14:23
ランナーよ、使い分けよ!
前回は知っているようで知らない、意識していない方も多い、ランニングシューズの種類について分類した。そして今回は最後に分類したベアフット等第3勢力のシューズについて説明しようと思う。
ベアフットについてはちょっとしたブームがあったので、飛びついた方もいらっしゃるのでは?ヴィブラムのファイヴフィンガーって五本指になったシューズがランナーを圧巻した時期があった。
最近はナチュラルランという言葉も使われるようになった。日本では最も先駆者的にデビューしたのはナイキフリーだ。更に、ブルックスケイデンス、アシックス33、ニューバランスミニマス、アディダスアディピュア、イノベイト(inov8)など多くのブランドから多くの種類の商品が発売されている状況である。これらの全体を引っくるめて今回は便宜的に第3勢力と呼んだ。
ベアフットとは何か?アメリカで話題を呼んだ「Born to Run」の裸足で生活するランナー民族、タラウマラ族や、英科学雑誌「ネイチャー」に発表された論文に起因する。ランニングシューズより素足で走る方が結果故障が少なくなるというものだ。足が本来持っている固有知覚を刺激して眠っている筋肉を活性化させて関節ではなく、筋肉で衝撃を緩衝することで故障を少なくするというもの。シューズソールの前足部と後足部との厚みの差をドロップと言い、最も薄いものはゼロミリ。差がない。
これもシンプルに考えてほしい。結論から言って、これらのシューズ1足ですべてのトレーニングをこなすという発想はナンセンスであろう。まず我々はタラウマラ族と違ってコンクリートの上をほぼ走ることになる。しかも本来こういった環境の変化からランニングシューズは発展してきたことに他ならない。またベアフットを発売している各社がいわゆるトレーニングシューズをどう位置付けのかという見解が非常に曖昧だ。販売目的もあり、トレーニングシューズあってのベアフット、ナチュラルランシューズとは言わない。
一方でトレーニングシューズを履いて気をつけていても距離が伸びたり、トレーニング強度が増えると故障のリスクが出てくる。コンクリートの上は何しろ真っ平らで、同じ筋肉を使いやすい、ましてや周回でいつも同じ方向を回っているなんていうことであれば尚更、筋肉使う左右のバランスは悪くなりやすい。そんな時にベアフットやナチュラルランシューズが効果的だ。足の裏から色々な刺激が加わり、特にそれが芝生や不整地なら最高だ。 更に起伏があると着地も意識しやすい。普段あまり使用することのない筋肉や感覚が総動員され、バランスの良い筋肉を養うことができる。
そしてシンプルに考えてこれは筋トレだ、鍛えるためのシューズになる。つまり、筋肉の超回復、トレーニングのバリエーションから考えても、これら第3勢力のシューズは、楽に、安全に走れるトレーニングシューズを軽視するものではなくて、使い分けをして最大効果を発揮する大いなる道具と言えよう。そして中、上級者用のシューズかというと上手に使い分けできればどなたも使用可能だ。
ついでに言うとつま先着地か、かかと着地かという論争もあるが、それ自体そもそも馬鹿げている。ランニングは全身運動であって、着地だけにクローズアップすること自体、コマーシャライズな臭いがする。ランニング時の着地は地面を上体の真下で捉え、その時骨盤は前傾していることでスムーズな着地になる。つまり真下で着地でき重心移動がスムーズであればどっちでも良い。むしろその理想的な動きになっている場合、深くかかとから着く方が難しいのではないか?
まとめると、ベアフットなど第3勢力のシューズはトレーニングシューズとうまく使い分けする、そしてトレーニングに刺激が加わる道具であり是非持っておくと良いだろう。
〜 ジャストフィットのお手伝い 〜 F・Shokai 
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